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大日本印刷さんの事件を考える(1) 

update:2009.12.21

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世の中に衝撃をあたえる出来事がいろいろおこった2007年春。
プライバシーを考えるプライバシンキングとして何もコメント

しないのはちょっと期待はずれになりますよね。
世の中の流れを考えることを少し入れてみたいと思います。


大日本印刷さんの委託先の社員による個人情報の持ち出し
事故を他山の石として取り上げたいと思います。

 

事故がありましたが、日本有数の巨大企業で日本経済への
貢献している事業者であり、関係されている方も
たくさんいらっしゃると思います。

社会問題の貴重な出来事ですので非難をすることを目的としておりませんのでご容赦ください。


(記載時点で事実関係が明らかになってないことについて
推察が事実と異なることがありますので、報道内容をご信頼ください。
その行き違いについてもご容赦ください。)

 

今に学ぶことの重要性を考える上で、プライバシンキングをしたいと思います。

 

日本の有数の巨大企業であり、ダイレクトマーケティング等の
商業に欠かせない存在の大日本印刷さんが原因とした
個人情報の流出事故があったという報道によって、世の中に激震が走った。


詳しくは、大日本印刷さんのホームページの報告と報道サイトをご覧ください。

数多くのブログで本件について発言されていることもあり社会的関心も高い事例だと思います。

 

 

 

現時点で考えることができる10のポイント

1.800万人以上という過去最大数の個人情報の流出事件であること。

2.DMラベル印刷というような、業務委託で個人情報を扱っていたこと

3.プライバシーマークを取得するなど個人情報保護の管理は、徹底していたこと。

4.再委託先の担当者による犯罪であったこと

5.犯人は名簿屋に販売をしていた(裏のマーケット)可能性が高いこと

6.クライアントでクレジット会社の顧客情報はすでに不正に利用され、被害が特定できること。

7.流出した複数のクライアントでは、同社を損害賠償の訴訟を検討していること
そして、同社は、クライアントで損害が確定しているものについては補償を検討していること

8.プライバシーマーク事務局からは、認定取り消し直前の厳しい業務改善指導がでていること。

9.従業者の行為で巨大企業にダメージを与えられる現実

10.      企業の外部委託と個人情報保護

 


いつもの調子で10つのとしてますが。

ポイントを箇条書きにするときは、いくつか連ねていると
なかなか読み応えがあるかなと思っているだけです。読み解く鍵はもう少しありそうですね。

 

1.800万人以上という過去最大数の個人情報の流出事件であることを考える。

 

個人情報の流出事故は、巨大化しており、少し前であると
プロバイダのYAHOOBBの会員情報の流出で会員数460万人(
退会者情報を含めると660万人)、またKDDIさんの顧客情報流出事故があった。

 

これらの企業は、ビジネスの規模から一企業が管理する顧客情報で、
なかなかそこまでの顧客数を扱う事業者は少ない。

今回の事件で800万人以上というのは、自社の顧客情報でなく
委託先の顧客情報の扱い数ということに特徴がある。

 

複数の企業の顧客情報の総和であるから、クライアントを
数百社もっていれば、各クライアントが10万人の顧客情報を扱う場合でも、総数が増える。

クライアント数 1× 460万人   460万人

クライアント数 100 × 10万人 1000万人

 


数万人希望の個人情報のラベル印刷を頼める信頼のある企業は、
日本にそれほどは存在しないので、顧客情報の利用の際の
業務委託として、少数の企業に集まる現象が起こる。


上場企業が200社あり中小零細企業を含めると300万社といわれる、
業務委託事業者は扱う個人情報数は青天井であり、その上限は人口までいく可能性がある。


独占禁止法があり、一事業者で扱える量はその全てではないが、
それにしても流出数はあと一桁増える可能性はある。

住民基本台帳ネットーワークならば、国民全体の個人情報に
発展する場合もあるかもしれない。オンライン化は、膨大な流出事故の危険性を孕んでいる。

 

つづく。



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