update:2016.09.27
個人情報保護は、とても難しい。
個人情報の流出事故はあとを絶たない。
事故を起こすと、大問題になる。「個人情報保護法」施行により、個人情報保護が義務となり、流出は、企業の悩みのタネとなっています。
「そもそも、個人情報なんて、情報化社会でどうやって保護すればいいんだ!」と怒りを感じる管理者もいるかもしれません。
その通りで、個人情報保護は、情報の秘密管理が必要となるので、かなり難しいことなのです。
お金は、金庫に入れておけば(金庫が盗まれない限り)持ち出されません。必要な時にだけ利用することができます。チェックを頻繁にすれば、無くなったことに気がつきます。そして、お金は、複製をつくることができません。
情報は、データをサーバーに保管することが可能です。個人情報は、連絡・通信に使われるので利用する頻度が高い。また、デジタル情報は特に複製が容易で、複製されたことを検知するのは難しい。複製を持ち出しされてもそのことの検知も難しい。
■お金の場合
利用:必要なタイミングまで厳重に保管が可能。
チェック:無くなっているかを確認できる
複製:当然つくることができません。
利用者:扱う担当者を限定することができます。
■情報の場合
利用:厳重に管理をしても、利用する機会が多い
チェック:複製がとられてないか確認が難しい。
複製:簡単につくることができる。
利用者:扱う担当者の人数は、多くなる。
情報が複製を取られないように複製を制限するセキュリティツールもありますが、セキュリティのために情報を消失して使えなくなることもまた問題です。
悩ましいですね。個人情報保護。